【感想】文章力の基本は伝えたい文章を書きたい人におすすめな本
阿部 紘久著
簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック・文章力の基本を読み終わったので感想を書きます。
結論から申しますと、簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック・文章力の基本は
「読み手に伝えたい文章を書きたい人におすすめな本」という感想です。
タイトルにもある通り、学生時代の勉強ではだれも教えてくれなかったような日本語の書き方を教えてくれます。
77のテクニックごとに1~77まで解説してくれます。
読んで学ぶというよりは、読みながら文章を書いていくのにおすすめな本ですね。
文章力の基本を読む前の自分
この本を読む前にも、文章の書き方を学ぶために
新しい文章力の教室~苦手を得意に変えるナタリー式トレーニングという本を読んで勉強しておりました。
簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック・文章力の基本と、新しい文章力の教室~苦手を得意に変えるナタリー式トレーニングは同じようなことを言っている内容もあります。
新しい文章力の教室~苦手を得意に変えるナタリー式トレーニングは本の構成自体が見やすくて、より初心者向け。
簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック・文章力の基本は実践の細かな内容のテクニックが盛りだくさんの初心者~中級者向けというイメージでしょうか。
文章力の基本を読んで気づいたこと
簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック・文章力の基本を読んで気づいたことをまとめてみました。
- 話し言葉と書き言葉は違う
- 読点は意味の切れ目に打つ
- 漢字本来の意味から離れた言葉は平仮名で書く
話し言葉と書き言葉は違う
言葉の変化は、通常、話し言葉から起きます。
その中のいくつかは時間とともに新しい表現として受け入れられ、それがやがて書き言葉にも進出します。
典型的な例の1つが「なります」です。
話し言葉では丁寧に話そうと意識をして「~になります」とよく言いますね。
レストランなどで店員が
「お水になります」とかです。
文章でも話し言葉のように「なります」をよく使っていたなと気づかされました。
文章で書くなら
「お水になります」ではなく「お水です」が伝わりやすく適切です。
読点は、意味の切れ目に打つ
主語で読点を使い、区切ってしまう人って多いですよね。
「私は、」「あなたは、」などです。
日本語の文章として主語で区切るというのは必ずしも必要ではありません。
一番わかりやすく伝える文章にするなら、読点は、意味の切れ目に打つことです。
本に書いてある読点がほしいところを紹介します。
- 「長い主語」「長い述語」「長い目的語」の切れ目
- 「原因」と「結果」、「理由」と「結論」の間
- 「前提」と「結論」の間
- 「状況・場の説明」と「そこで起きていること」の間
- 時間や場面が変わるところ
- 逆説に変わるところ
- 2つのものを対比するとき
- 隣同士の修飾語の間に、予想外の関係が生じてほしくない場合
- よく使われる別の意味の表現と区別したいとき
- ひらがなばかり、漢字ばかり、カタカナばかりが続く場合
この10に読点を打つと伝わりやすい文章になります。
文章力を細かく学びたい人は是非読んでいただけたらと思います。
漢字本来の意味から離れた言葉は平仮名で書く
文章では全て漢字で書く必要はありません。
むしろ平仮名で書いたほうがきれいでわかりやすい文章になります。
「食べて見たら」→「食べてみたら」
この内容は案外大丈夫だと思います。
私もさすがに「食べて見たら」と書くことはしないです。
ではこういう文章はどうでしょうか。
「と言いたい所だが・・・」→「と言いたいところだが・・・」
これは漢字を使ってしまう人もいそうですよね。
「所」というのは場所を表しておりますが、「と言いたいところだが・・・」という文章は場所を表しているわけではありません。
このような例は他にもまだあります。
ちなみに私が一番やってしまっていたのがこちらです。
「今までの努力がムダになってしまった事になる。」→「今までの努力がムダになってしまったことになる。」
「事」ってつい変換してしまうんですよね・・・。
これは注意しようと気づかされました。
文章力の基本を読んで変わったこと
簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック・文章力の基本を読んで変わったことは、ブログの書き方ですね。
新しい文章力の教室を読んだ時は本当に初心者で文章を書くことも苦手でしたが、今では慣れてきてすらすら書けるようになりました。
そんな時に文章の勉強を他の本でもしたいなと思い、購入したのがこの、簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック・文章力の基本です。
文章力の本は1度見ても全てをすぐに暗記できるわけではないので、書きながら本を読んでダメなところをリライトして学んでおります。
最後に
いかがでしたか?
だれも教えてくれない77のテクニック・文章力の基本は基本も学べますが、実践しながら読むと効果が高いので、現在文章を書く仕事をしている人には是非読んでいただきたい本です。
では!
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